「結婚したい!」と思っている女性が、具体的に何をすればいいのかを解説する。
結婚したいと焦っているけど、良い出会いの機会があるわけではない、30代から40代の女性を対象としている。
もちろん20代の若い女性が読んでも役に立つ内容だと思うので、参考にしていってほしい。
目次
婚活女性に説教したがる人は多いけれど、自尊心を奪ってくる言葉に注意!
世の中には、女性に説教をしたがる人がたくさんいる。
ある程度の年齢になってから婚活をしようとすると、「女性の価値は若さなので、身のほどを知ろうね」ということが言われやすい。
そういう人はいたるところにいて、婚活アドバイザーを名乗る人だったり、ツイッターなどで性愛について語っている一般人だったり、何かと目につく機会は多いかもしれない。
彼らの言うことに一利ある場合もなくはないが、今から婚活しようとしている人は、たとえそれが客観的なアドバイスであったとしても、自尊心を奪ってくるような言葉を聴く必要は一切ない。
女性の婚活について、厳しいことを言いたがる人の大半は、あなたのためを思って言っているわけではなく、女性に厳しいことを言うのが気持ちいいからそれをしている。
そんな人たちの話を真に受けて、嫌な気持ちになったり、自信を失ったりしても、あなたの婚活にとって何一つプラスにならないので、「愛のない厳しい言葉」に付き合う必要はない。
人間は、自尊心が欠けた状態でパフォーマンスを発揮することはできない。行動するためには、ポジティブな気持ちが必要になる。
「できるかぎり良い条件の相手と結婚したい」のは、婚活をするすべての人にとって当たり前のことなので、自分がそういう欲望を持っていることを否定する必要は一切ない。
もちろん、婚活においては、「どこで妥協するか?」も重要になってくる。それについては、あとで紹介する「最適停止理論」を参考にしてほしい。
婚活は、「ポジティブな気持ち」+「戦略的な判断」で行うものなのだ。
POINT
- 世の中には婚活女性に説教したい人がたくさんいるが、アドバイスが正しいかどうかに関係なく、自尊心を奪ってくる言葉を聴く必要はない
- 行動を起こすためには「ポジティブな気持ち」が必要であり、「良い条件の相手と結婚したい」のは当たり前のことなので、自分の欲望を否定する必要はない
女性は「待ち」が基本だが、アプローチを受けるための「行動」は必要
「男女平等の世の中なんだから、女性側から男性側に積極的にアプローチすべき」という考え方もある。
だが、基本的にマッチングアプリや婚活パーティーのような場でも、女性側は「待ち」で、男性側がアプローチするのがセオリーなので、あえてそれを破る必要はない。
女性側は「待ち」の姿勢でも、十分に出会いはある。しかし、だからといって「行動」しなくていいわけではない。
婚活女性は、「相手からのアプローチを待つことのできる状況」を作るための「行動」をする必要があるのだ。
仮にあなたが魅力的な女性で、あなたに好意を向ける男性がたくさんいたとしても、ずっと家に引きこもっていて何もしなければ、出会いはゼロだ。
「相手にアプローチされる機会を増やす」「相手側がアプローチしやすい状況を作ってあげる」というのが、恋愛・結婚における女性側の「行動」になる。
自分から積極的に男性に話しかける必要はないのだが、「話しかけられやすい状況を積極的に作る」努力はしなければならない。
- 出会いが起こる場に参加する
- 相手からアプローチされやすい行動をとる
というのが、女性にとっての「行動」で、そこから自分にあった人を選ぶのが、オーソドックスなやり方だ。
「職場や生活の中で偶然に出会った人と恋愛に発展する」というのが理想かもしれないが、誰もが理想的な出会いに恵まれているわけではない。
本気で戦略的に婚活するなら、「マッチングアプリ」や「結婚相談所」など、自分から積極的に「出会いの場」に参加する必要がある。
POINT
- 婚活において、女性は「アプローチされるの待ち」が基本なので、必ずしも自分から行かなければならないわけではない
- 「たくさんアプローチされる場」に積極的に参加することが、女性にとっての「行動」になる
「マッチングアプリ」を使うなら注意が必要
婚活するにあたって、マッチングアプリを選択肢に入れている女性は多いだろう。
日本は、まだマッチングアプリの使用率が海外と比べて少ないが、それは日本のインターネット文化において、「出会い系サイト」が詐欺まがいの、いかがわしいものとして普及していたことが大きな原因になっている。
今のマッチングアプリは、普通に真面目な男女の出会いを目的としたものが多いのだが、日本人の女性は、アプリでの出会いに慎重な人が多い。
ただ、逆に言えば、日本のマッチングアプリは、「女性側の売り手市場」なので、マッチングアプリを使う女性は有利だと言える。
実際、男性ユーザーが月額3,000〜5,000円程度の課金をしなければまともにアプリを使えないのに対して、女性は無料で使うことができる。
また、男性ユーザーの比率が多めなので、過当競争になり、女性側からすれば、職場などで出会うよりもスペックの高い男性とマッチングしやすいだろう。
しかし、婚活女性は、マッチングアプリを注意して使わなければならない。
まず、マッチングアプリを頻繁に使っている男性は、結婚に対する意識が非常に低い。そして、あなたがアプリ内で「魅力的だな」と感じる男性ほど、真面目な付き合いを目的としていない場合が多いだろう。
真面目に付き合わず、何人もの女性と遊ぶことを目的にアプリを使っているからこそ、色んな女性に好かれるふるまいができるようになるのだ。
そういう男性とは、遊ぶところまでは簡単だが、結婚まで行くのは難しい。
また、マッチングアプリだからこその問題がある。学校や職場などの出会いの場合は、共通の知り合いがいることが多い。そのため、男性側からしても、変なつきあい方をすると評判を落とす。一方で、マッチングアプリの場合は、他に共通の知り合いがいない場合がほとんどなので、男性側からすれば「飽きたら着信拒否」みたいなことをしやすい。
マッチングアプリは、女性側からすれば、「無料で使えて、ハイスペックと出会いやすい」というメリットがある一方で、「ユーザーの結婚に対する意識が低い」というデメリットがあるのだ。
もっとも、真面目な出会いを求めている男性も多く、マッチングアプリが現代人の婚活の基本的なツールになることは間違いない。
ただ、使い方には注意が必要なのだ。
婚活目的でマッチングアプリを使うなら、「結婚相手を探すために使っている」ことをプロフィールに明記しておくとよい。
「結婚目的を全面に出しすぎると、相手から敬遠されるのではないか?」と不安に思ってしまうかもしれないが、結婚する気のない男性に時間を奪われるくらいならば、最初からマッチしないほうがマシだ。
そのため、マッチングアプリをするときのプロフィールには、「結婚する気がない人はお断りします!」などと、強めに書いておくのが大事になる。
「真剣に良い関係を築ける人を募集しています」というような、やや遠慮した書き方をする人が多いけれど、「婚活のために使っています。結婚以外が目的の方はお断りしています」とはっきり書いてしまってもいいだろう。「出会うまで」は女性有利なのがマッチングアプリなので、最初に条件を絞るときは強めに出たほうがいい。
POINT
- 日本では、マッチングアプリを使う女性ユーザーが少ない傾向があるので、女性ユーザーは有利に使える
- マッチングする(出会う)までは女性が有利だが、結婚意識の低い男性が多いのがマッチングアプリのデメリット
- 婚活目的で使うなら、「結婚する気のない人とは会いません」と強めにプロフィールに書いておくと有効
婚活目的でマッチングアプリを使うなら、ユーザー数が最多で人を探しやすい「Pairs」か、ユーザーの結婚に対する意識が高い「マリッシュ」がおすすめ。
真剣に婚活するなら、「結婚相談所」は行ったほうがいい
結婚相談所は、相場として、入会に10万円ほど、月会費に2万円ほどかかる、かなり高額なサービスになる。
女性であれば、マッチングアプリなら無料で出会えるので、「なんでわざわざ結婚相談所に高いお金を払わなければならないの?」「結婚相談所なんかで本当にいい人が見つかるの?」と考えるかもしれない。
しかし、そういうことを考えるあなたは、まだまだ婚活を舐めている。
結婚相談所は、婚活女性からするとメリットの多いサービスなので、ちゃんと検討するべきだ。
結婚相談所のメリットは、
- 男性ユーザーの結婚意識が高い
- 男性ユーザーの質が高い
- いろいろと楽
などが挙げられる。
男性ユーザーの結婚意識が高い
「男性側の結婚に対する意識の高さ」だが、これは婚活において最も重要なことと言っても過言ではない。
マッチングアプリを使って痛い目を見た人や、結婚する気のない男にハマって婚期を大幅にロスした人であれば、「男性側に結婚する気があるかどうか?」の重要性がよくわかるだろう。
婚活するにあたっては、「魅力的だけど結婚するつもりがない遊び目的の男性」は、もっともタチが悪い。
その点、結婚相談所は、入会金や成婚料や身元調査などによって、男性側が遊び目的で使えないようにすることを徹底している。
「結婚について真剣に考えている男性」でなければ、結婚相談所に登録しないし、そういう男性を集めていることに、結婚相談所の価値がある。
男性ユーザーの質が高い
結婚相談所で出会える男性は、年収や社会的地位が平均よりも高い傾向にある。
結婚相談所は、女性の場合は、無職や非正規でも入会できるが、男性はきちんとした職がなければ入会を断られるし、学歴や年収については、ちゃんとした証明が求められる。
男性側は、ある程度は仕事や立場に自信がなければ、結婚相談所に入会しようと思わない傾向にある。
「顔面偏差値」や「遊び慣れている度合い」で言えば、マッチングアプリのほうが高い傾向にあるかもしれない。しかし、マッチングアプリの場合は、プロフィール写真や年収などを簡単に盛ることができる。
結婚相談所は、「結婚を真面目に考えている、ちゃんとした身元の人が紹介される」という点において、婚活する女性にとってメリットの多いサービスなのだ。
マッチングアプリが男余りなのに対して、結婚相談所が女余りの傾向があるが、それは結婚相談所が女性側にとってメリットの多いシステムだからだ。
いろいろと楽
結婚相談所は、いろんな点で「楽」だ。
仲人(エージェント)さんが、マッチングからお膳立てまでをきちんとしてくれるので、心理的にも、実務的にも、自分から出会いを探すよりも「楽」に婚活できる。
男女ともに、お互いに「結婚すること」が明確なゴールであることはわかっているので、それ以外の駆け引きのコストがかからない点も、大きな利点だ。
また、モチベーション管理の面でも、定期的な紹介があるので、婚活を続けやすい。
何から何まで自分で決めて婚活するよりも、結婚相談所を使ったほうが「楽」であり、結果的に続けやすく、効果が出やすい。
結婚相談所を有利に使うためのたった一つのポイント
ここで、結婚相談所を使う上で、簡単かつ有利になりやすい方法を紹介したい。
それは、「仲人さんに好かれること」だ。
仲人さんに好かれることで、「良い人とマッチングしてもらえる率」を上げることができる。
基本的に、結婚相談所は、「同じくらいのスペックの男女をマッチングさせるサービス」で、仲人さんは、極端に贔屓するようなことはしない。
「スペックが釣り合わない男女」をセッティングした場合、片方は得をするが、片方は損をする。損をした側からすれば、「なんでお金払ってるのにこんな人とお見合いしなければならないの?」と怒るだろう。そのため、結婚相談所の仲人さんは、なるべくお互いのスペックが釣り合うことを意識して、男女をマッチングさせる。
とはいえ、スペックというのは、それほど明確に客観化できるものでもないし、男女には相性もあるので、同じくらいの男女がマッチングすつとはいえ、多少の幅がある。
そして、仲人さんも人間なので、できれば好感が持てる人に成功してほしいし、なるべく有利な出会いをセッティングしたいと思うものだ。
結婚相談所を使う際に、相手の男性に良い印象を持たれようと気合いを入れる人は多いが、まず最初に好感を持ってもらうべき相手は、マッチングを設定する立場の仲人さんなのだ。最初はそこに注力するほうがコストパフォーマンスが良い。
結婚相談所を有利に使いたいなら、まずは仲人さんに好感を持ってもらうことを心がけ、丁寧に接しよう。逆に、これさえ重視していれば、他に意識すべきことは特になく、「自分が結婚したいと思える人と出会えるかどうか」を意識して婚活すればいい。
POINT
- 結婚相談所は、安くないサービスだが、真面目に婚活するほど結婚相談所の価値がわかる
- 「男性側の結婚意識の高さ」「男性ユーザーの質の高さ」「いろいろと楽」なことが、結婚相談所のメリット
- 「まずは仲人さんに好かれようとがんばる」のが、結婚相談所を有利に使うためのポイント
結婚相談所は、決して安くないサービスなので、「無料の資料請求」から、住んでいる地域から通いやすく、かつ自分で良いと思ったところに一度相談してみるといいだろう。
どの相手で妥協するべきかを決める「最適停止理論」を紹介
マッチングアプリを使うにしても、結婚相談所を使うにしても、現実的な婚活では、「どこで妥協するか?」を決めなければならない。
そして、「どこで妥協するか?」が、婚活において最も難しい判断だと言っても過言ではない。
なぜなら、婚活は、その特性上、例えば10人と会ったとしたら、その中で一番良い人を選べるわけではないからだ。
婚活は、「順番に会っていく」という特徴がある。そのため、あとから思い返して「あの人にすべきだった」とわかっても、すでに関係が切れてしまっていた場合、その人を選ぶことができない。「あの人にしておくべきだった!」という経験をしたことのある人は少なくないだろう。
恋愛・結婚は、タイミングがものすごく重要なのだ。
実は、「順番に会っていく」という性質の婚活を、合理的に攻略するための数学的な方法がある。これは、エリック・バーカー『残酷すぎる成功法則』の第3章「理想の結婚相手」を見つける理論、において、「最適停止理論」として紹介されていた。

数学というと難しそうに思えるが、実際に使うのはとても簡単で、なおかつ効果的な理論なので、ぜひ頭に入れておいてほしい。
まず最初に、これからの婚活で、「出会うつもりの人の数」を決める。
これからの婚活で何人に出会うつもりなのか?(どれくらい婚活を続けるつもりなのか?)を、あらかじめ決めておく必要がある。
ここでは、例えば、25人としよう。1週間に1人新しい人と会うとして、それを半年ほど続ければ、25人くらいに会える計算になる。
「出会うつもりの人の数」を決めたら、その「平方根」を出す。25の平方根は5だ。
「平方根」は、2回かけ算をするとその数になる数のことで、具体的には以下の数のようになる。
4の平方根は2
9の平方根は3
16の平方根は4
25の平方根は5
36の平方根は6
49の平方根は7
64の平方根は8
81の平方根は9
100の平方根は10
「平方根」がわからなくても、上の数を参考にすれば大丈夫だ。「出会うつもりの人の数」が上に正確に当てはまらなくても、上下のどちらかの数を「平方根」としていい。(例えば、50人と会うつもりならば、7人か8人のどちらでもいい。)
「出会うつもりの人の数」を決めて、その「平方根」にあたる数を、「お試しで会う人」とする。
例えば、「出会うつもりの人の数」が25人なら、その平方根である5人が、「お試しで会う人」になる。
まずは5人と出会ってみるが、その人たちとは付き合わず、5人いた中でもっとも良かったと思う人を決める。
残りの20人と会っていく中で、「お試しで会った人の中で一番良かった人」よりも良いと思える人が現れれば、その人で決める。
詳細な説明は省くが、これが、「限られた人と順番に会っていく場合に、もっとも良いパートナーを選べる確率の高い方法」なのだ。
あらためて手順を説明すると、
POINT
- これから婚活するにあたって、「出会うつもりの数」を決める
- 「出会うつもりの数」の「平方根」を「お試しで会う人」とする
- 「お試しで会った人の中で一番良かった人」を決める
- 残りの人たちに会っていく中で、「お試しで会った人の中で一番良かった人」よりも良い人が見つかれば、その人で決める
のが、理想のパートナーを見つけるための「最適停止理論」だ。
この理論の良いところは、婚活の途中からでも使うことができる点だ。
「最初に会った○○人」を思い返してみて、その人を「お試しで会った人」だったと想定すれば、婚活の途中からでも普通に利用することができるし、具体的に妥協するべき人のレベルがわかる。
もっとも、人間関係はセオリー通りにいくわけではないし、インスピレーションなども大事なので、「この人と結婚したい」という直感があれば、上の理論など気にせずに結婚してしまえばいい。
挑戦してみたほうが後悔はない
現実的なことを言えば、まったく出会いがない状態からの婚活は、「マッチングアプリ」や「結婚相談所」に頼ることになるだろう。
始めるハードルはマッチングアプリのほうが低いが、真剣に婚活をするなら、結婚相談所にも申し込んで、両方とも使ってみることをおすすめする。
マッチングアプリと結婚相談所のふたつを並行で使えば、結婚相談所のほうが結婚しやすいこともよくわかるだろう。
なお、ここでは「婚活の方法」を解説してきたが、「結婚すれば幸せになれる」というようなことを主張するつもりはない。
「結婚できるかどうか」をそれほど重く考える必要はないし、あるいは、「結婚すること」を重く考える必要もない。
もしやってみて、良い人が見つからなければ、結婚しなくても別にいいのだ。
あるいは、いちど結婚してみて、うまくいかなくて離婚するという結果になったとしても、それも別に大したことではない。
結婚はしてもしなくてもどちらでもいいのだが、男女に限らず、若いときのほうが結婚しやすいという側面はどうしてもあるし、「適切な時期に行動しなかった」ことは、後悔の原因になりやすい。
とりあえず婚活をやってみて、「やってみたけどダメだったから仕方ない」と自分で納得できるだけでも、努力してみる価値はある。
恋愛や結婚は、相手がいてはじめて成り立つものであり、うまく行かないこともたくさんあるが、何もせずに後悔するよりも、いちどは挑戦してみたほうが、後悔する結果にはなりにくいだろう。
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