最近は、結婚を考えたがらない男性が多く、それは付き合っている女性からすれば大きな問題だろう。
今回は、「男性が結婚したくないと考える理由」を解説していく。
「長く付き合っているけど、結婚を切り出してくる気配がない」彼氏がいるなど、「なぜ男性は結婚したがらないのか?」を知りたい女性にとっては、参考になる内容だと思う。
目次
そもそも最初から結婚する気がない
これは、女性側にとっては盲点かもしれないが、「結婚したくない男性」の多くは、そもそも付き合い始める最初の段階で、「この女性との結婚はない」と思って付き合いをスタートしている。
女性側からすると、「付き合ってみて、相性が良ければ、その先に結婚がある」というのが当然の考え方だが、男性の場合は「最初から結婚する気はまったくないけど付き合ってみる」ということが、普通にありえる。
「結婚する気がない人と付き合う」というのは、女性にはあまり理解できない感覚かもしれない。
女性の多くは、「結婚がまったく視野に入らない男性との恋愛に時間を使うのはもったいない」と考えがちだが、男性は、「この人とは結婚はないけど、とりあえずキープとして付き合っておく」ということを考えがちなのだ。
これは、男性が、恋愛において苦労する側であることが理由だ。
言い方は悪いが、男性にとっては、結婚する気がない女性と付き合うのは、「練習」になる。
男性側からすれば、長く女性と付き合うほど、余裕が出てきて魅力的に見られやすいし、アプローチなども手慣れて、より多くの女性と付き合える可能性が高くなる。
そのため、男性は、まったく結婚する気のない女性と付き合い続けることはよくある。なお、そのような男性は、複数の女性と同時並行で付き合っている場合も多い。
「男性には責任がある」という規範が薄れてきた
かつては、「女性は働かずに家に入るもの」と言われていたが、今は男女平等で、女性が働くことがよしとされるようになった。
また、昔は「女性はクリスマスケーキ(25歳を過ぎると売れ残りであり価値が急落していく)」という酷いことが言われていたが、今はそのようなことを公的な場で主張しようものなら、社会から排除されるレベルの批判を受けるだろう。
社会通念が変わり、男女平等の動きが進んでいる。
女性はかつてよりも自由になったが、一方で、「適齢期の女性と長く付き合った男性は責任をとるべき」「プロポーズは男性側が指輪を渡して行うもの」という社会通念も、過去のものと見なされるようになった。
かつては、適齢期の女性と付き合っている男性は、「責任をとって結婚」ということが求められがちだったが、今は「自由恋愛だから」ということで、長く付き合った女性と急に別れる男性を咎めることも難しくなった。
「男女平等の自由恋愛」であるがゆえに、年収が高くモテる男性からすれば、年齢を重ねた彼女を見限って、「別の若い子と付き合おう」となりやすい。
市場のサービスが充実し、「家事」の重要度が下がった
基本的に、ひとりで暮らすよりも、大勢で暮らしたほうが、家事のコストパフォーマンスはよくなる。
一方で、コミュニケーションのコストやリスクなど諸々を考えて、「結局はひとりで暮らしたほうが楽」と考える人は多い。実際に、今は多くの人が「一人暮らし」を選択している。
市場で提供されるサービスが充実することによって、お金さえあれば「家事」は解決しやすいものになった。
掃除や選択などをやってもらえる家事代行サービスは、「2時間で5,000〜1万円」が相場で、週に1回呼ぶとして「月2〜4万円」ほどで、集中的に家事をやってもらえる。一人暮らしであれば、週に1回も呼べば十分だろう。
家電は、リーズナブルかつ性能の高いものが売っているし、食洗機やルンバなど、製品を買うお金さえあればより効率化をすることができる。
食事に関しても、「マッスルデリ」のような健康に配慮した宅配を使ったほうが、下手に自炊するよりもずっと健康的だ。コンビニで売っている食品も、健康を意識したラインナップが増えている。
それなりの収入さえあれば、料理などを一切しなくても、健康的な食生活を送ることが可能だ。
「育児」はまったく別ものとして、「家事」自体は、それほど大変ではない。
海野つなみ著の漫画で、星野源、新垣結衣主演でドラマ化され大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』は、津崎平匡という男性が、森山みくりという女性を、「住み込みの家政婦」として、月収19万円ほどで雇用したことから始まる物語だ。
都合の良いものを描けるのがフィクションの良さであり、『逃げ恥』の面白さにケチをつけるつもりはまったくない。
ただ、現実的には、子供のいない独身男性が「住み込みの家政婦」を、家事能力が目的で雇うことはありえないだろう。
自力で高年収を稼ぎ出せるくらい合理的な判断をできる人間が、純粋な家事能力のために「月19万」を支払うことはまずないし、今の市場において「家事」の価値はそれほど高くない。
もちろん、「育児」はまったく別であり、子供を育てるならば、結婚はもっとも現実的な手段だ。ただ、子供を作らないのであれば、家事のために結婚をする合理性は、仕事をしてお金を稼いでいる側からすれば何もない。
結婚という制度そのものに不満を感じている
「理屈が納得できないものには従いたくない」と考える男性は、けっこう多い。
そして、現代の日本人男性(特に仕事があってそれなりの給料を稼いでいる男性)の多くは、「結婚」という制度そのものに、不満や、不公平感を感じている。
日本における「結婚」という制度は、基本的には女性側を有利にするためのものだ。過去の判例では、女性に有利な判決を出されていることが多い。
離婚したときは、扶養的な財産分与が認められ、男性側が多くを稼いでいたとしても、半分を持っていかれる。
子供がいる場合、たとえ女性に仕事がなく、男性が生活費を稼いでいる場合でも、親権は母親のところに行くし、養育費の支払いを求められる。
また、法的な側面を抜きにした規範の面でも、妻側の両親などからは、過去の「主人」と同じレベルの責任感を要求される場合が多いだろう。
男女平等の価値観が重視されるようになったが、「結婚」における女性有利な部分は変化しておらず、男性側からすれば、そこが不満になりやすい。
「恋愛・結婚」における男女の非対称性が原因
女性側が「なぜ男性は結婚をしたがらないの?」と思ったとき、その不一致の原因は、つまるとろ男女の非対称性に起因している場合が多い。
「男女平等(人間は皆平等)」は、人類が到達した重要な価値観であることは間違いない。
しかし、現実的には、男女の生物的な差には、埋めがたいものがあることも事実だ。
メディアや学校教育が教える「正しさ」は、社会において重視されているが、男女はそれぞれの欲望に基づいてマッチングする。
そして、一般的に、「関係を持つかどうか」においては女性側が有利な立場にあり、「関係を深めるかどうか」においては男性側が有利な立場と言える。
身も蓋もない言い方をするなら、「セックスをするかどうかは女性が選ぶ側で、結婚するかどうかは男性が選ぶ側」なのだ。
性行為にしても結婚にしても、お互いの同意があって成り立つものだが、男女の差について言うなら、「女性がセックスに対して慎重」であるように、「男性は結婚に対して慎重」なのだ。
それを考えれば、女性側から見て「彼氏が結婚を避けようとする」というのは、ごく当たり前のことであるとも言える。
女性側から動けば、わりと結婚まで行けたりするかも?
ここまで読んで、結婚を切り出さない彼氏を持つ女性側は、「じゃあどうすればいいの?」と思ったかもしれない。
実は、女性側が自分からアクションを起こせば、男性を結婚まで「追い詰めること」は、意外とやりやすいかもしれない。
男性の多くは、何かしら情のようなものや、責任感のようなものを持っている。また、ずぼらで、面倒くさがりな部分は、男性にはけっこうある。
よっぽど強い意志で「結婚はしない」と思っている男性でなければ、女性側が積極的に追い詰めれば、「まあこいつでいいか」という感じで結婚までいけることはわりとある。
直接的に「結婚して」と迫るやり方でなくてもいいので、「親に挨拶する」「将来のプランについて話し合う」など、外堀を埋めて、結婚を断りにくくするようなやり方を、女性側は意識するべきだろう。
女性からすると、「男性側からプロポーズされたい」という気持ちがあるかもしれない。ただ、賢い女性は、巧妙に「結婚しなければならない状況」を作り上げるものなので、「待っていればプロポーズしてもらえる」というスタンスで居続けるのはリスキーだ。
女性が想像しているよりもずっと、男性は、結婚に消極的な(結婚というシステムに不信感を持っている)ことが多く、年収の高い男性ほどその傾向がある。
「ここまで長く付き合っているのだから、いずれ男性のほうからプロポーズが来るだろう」と思って待ち続けていると、大事故につながる可能性がある。
もし長く付き合っていて、彼氏から結婚を切り出される気配がなかった場合は、何らかの探りを入れるか、アクションを起こしてみたほうがいいだろう。
相手がかたくなに結婚の話を避けようとするならば、諦めて、新しい相手を探しに行く準備をしたほうがいいかもしれない。
以上、「男性が結婚したくない理由」について解説してきた。
彼氏がいない状態から結婚を目指したい人の場合は、下の記事も参考にしていってほしい。

コメントを残す